南学院宇都宮校算命学対面教室

算命学における十大主星のひとつ「調舒星（ちょうじょせい）」は、繊細な感性と芸術的な表現力を持つ星です。感情の動きに敏感で、人の気持ちを深く理解できる一方、自分の心の中を人に見せることは苦手なタイプでもあります。感受性が豊かで、詩的・音楽的・美的な分野でその才能を発揮する人が多く、独特の世界観を持っています。

調舒星の長所は、まず「感性の鋭さ」と「表現の柔らかさ」です。人の心の動きを読む力があり、相手の感情を察して自然に寄り添うことができます。そのため、人の苦しみや悲しみを癒す仕事や芸術分野に適しています。自分の感情を繊細な言葉や作品に変える力があり、その世界観は人々の心を打ちます。人と違う角度から物事を見るため、独自の発想や芸術的感覚で多くの人に感動を与える存在です。

一方、短所は「感情に揺れやすい」点です。人の気持ちに敏感なあまり、周囲の影響を受けやすく、気分が変わりやすい傾向があります。また、自分の思いを理解してもらえないと心を閉ざしてしまうこともあります。現実的な問題よりも感情面を重視するため、理屈や効率だけで動く人とは合わない場合もあります。孤独を感じやすく、自分の内面にこもってしまうことがあるのもこの星の特徴です。

授業の中では、こんなやり取りがありました。
――生徒さん：「先生、調舒星って“繊細すぎる星”って聞いたんですが、本当にそうなんですか？」
――私：「そうですね。確かに繊細です。でもそれは“弱さ”ではなく“感性の深さ”なんです。普通の人が感じない空気の変化まで察知できる、それが調舒星の強みです。」
――生徒さん：「じゃあ、落ち込みやすいのもこの星の特徴ですか？」
――私：「そう。感情の波があるからこそ、人の痛みがわかる。芸術家やヒーラー、カウンセラーの中に調舒星を持つ人が多いのもそのためなんですよ。」

このように、調舒星は“感じ取る力”を使命として生まれてきた星です。繊細さを弱点とせず、感性の豊かさとして磨いていくことで、人に感動や癒しを与える人生へと導かれていきます。