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福井県旅行二日目永平寺

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福井県旅行二日目永平寺

福井県旅行二日目永平寺

2025/10/17

福井県旅行の二日目は、かねてより訪れてみたいと思っていた「永平寺」を参拝しました。日本曹洞宗の大本山として知られるこの寺は、鎌倉時代に道元禅師によって開かれた禅の修行の聖地。訪れる前から厳粛な雰囲気を想像していましたが、実際にその門をくぐった瞬間、言葉を失うほどの荘厳さに圧倒されました。

 

永平寺は約770年前、寛元2年(1244年)に道元禅師が開創したお寺です。禅の根本道場として今もなお修行僧たちが日夜修行に励む、まさに“生きた修行寺”。境内には七堂伽藍と呼ばれる主要建物群が整然と配置されており、それぞれが道元禅師の教えに基づく意味を持っています。その広さは約33万平方メートルに及び、うっそうとした杉木立の中に堂宇が点在する様は、まるでひとつの山全体が修行の場であるかのよう。静けさの中に張りつめた空気が漂い、俗世とはまるで異なる時間が流れていました。

 

参道を登ると、まず最初に目に入るのが「山門」。創建から約250年後の江戸時代に再建されたもので、高さ約20メートルの立派な門です。門の中には釈迦如来をはじめ、四天王や十六羅漢などの仏像が安置され、永平寺の守護の象徴となっています。その佇まいには長い年月を経てもなお、禅の教えを守り続ける気高さが感じられました。

 

山門を抜けると、石畳の道の先に「仏殿」や「法堂」、そして永平寺の象徴ともいえる「僧堂」などが次々と現れます。どの建物も質素で無駄がなく、木の温もりと清浄な空気が心を落ち着かせてくれます。特に「僧堂」は、修行僧たちが座禅を組み、食事をとり、眠る場でもあるというまさに修行の中心地。外から見るだけでもその緊張感が伝わり、思わず背筋が伸びる思いがしました。

 

境内を歩くと、修行僧の方々が黙々と作務(掃除)をしている姿に出会いました。朝の冷たい空気の中、無言で箒を動かすその姿は、まるで動く祈りのよう。ひとつひとつの所作に心がこもり、見ているこちらまで心が清められていくような気がしました。永平寺では、修行僧たちは一日中、規律正しい生活を送り、日常のすべてが修行とされています。掃除、食事、読経、座禅——そのどれもが仏道の実践であり、まさに「生きることそのものが修行」であるという教えが息づいていました。

 

仏殿では、釈迦如来を中心に阿難尊者と迦葉尊者が祀られ、堂内には静寂が満ちています。線香の香りが漂い、薄暗い光の中で金色に輝く仏像を見つめていると、日常の雑念がすっと消えていくようでした。建物の中を流れる清水の音や、遠くから聞こえる木魚の響きが、心を穏やかに整えてくれます。

 

また、永平寺の建築そのものも見どころのひとつです。木造建築の美しさ、磨き上げられた廊下の艶、そして何百年もの間に積み重ねられた修行の歴史が、建物の隅々にまで染み込んでいます。特に、七堂伽藍をつなぐ長い回廊「吉祥閣」は圧巻で、雨の日にはその屋根を打つ雨音が心に染み入るほど美しいといわれます。実際に歩いてみると、どこまでも続くような長い廊下の先に静寂があり、自分の足音がまるで心の声のように響いていました。

 

永平寺のスケールは建物の大きさだけでなく、その“精神的な深さ”にもあります。道元禅師が説いた「只管打坐(しかんたざ)」の教え——ただひたすらに座禅をし、雑念を捨て、今この瞬間に心を集中する——その精神が、今もこの山全体を包み込んでいるのです。

参拝を終えて山門を振り返ると、そこには厳しくも美しい永平寺の姿がありました。静寂の中に息づく命、古の教えを今に伝える僧たちの姿、そして変わらぬ自然の調和。そのすべてが一体となり、訪れる者の心を深く揺さぶります。

 

永平寺は、単なる観光地ではなく、「自分と向き合う場所」。日常を離れ、心を静め、命の本質に立ち返るための聖地でした。この壮大な禅の世界に身を置いたひとときは、何ものにも代えがたい貴重な体験となりました。再び訪れる日には、今より少しでも澄んだ心で、この深い静けさと向き合いたいと思います。

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